2016年01月06日

料理が趣味の兄

兄の趣味は料理である。実に可愛らしい趣味であるが、可愛らしいだけでは終わらないのがわたしの兄だ。面倒くさいオプションつきなのである。

休日や暇な日などは兄が夕飯を作ってくれ、料理が趣味なだけあってそれはとても美味しい。文句の無い味付けだ。

が、問題はそこではない。面倒なのは、いただきますをするまでの間、兄がエンエンと料理についての説明を繰り広げることだ。

その説明の長さといったら尋常ではない。料理に使われている素材をイチから説明した挙句、この野菜の旬は~などとおよそ本題とは関係の無いところまで話題が脱線していく。

しかも、この話を聞かずに食べ始めてしまうと、それはもうご飯などいらないと思ってしまう程度には怒るのである。とにかく自分が料理に掛けた情熱と、使用した材料についてをしっかり聞いて欲しいのだという。

そんな風に無理やり聞かせたところで、頭には一切入らないということが兄には分からないのだろうか…。右から左へと流れていくということが。

実際にわたしなど、兄の話を受け流しながらその日の課題の段取りを立てているのだし。こんなことなら、一切料理の出来ない不器用な兄のほうが良かったな、とこっそり思っていることは内緒である。



Posted by ぴっぴさん at 14:23│Comments(0)
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